コラム 五島列島の暮らし

五島に来てよかったこと

五島に来てよかったことのイメージ(pc)

五島列島に移住したことをどう感じているのか、ざっくばらんに話しているヤスの記録です。15分弱の音声も残しています。テキストでも、音声でも、気が向いた方でお楽しみください。

 

 

五島に住んでみて、
よかったなって思ってるんですよね。

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五島にね、実際住んでみてどう思ったかってことなんですけどね。
なんだろう…。
住んでみてよかったなって思ってるんですよね。

今日は3つ、五島に来てよかったなって思うことをお話しします。考えたら、思い出したらもっとたくさんあるのかもしれないけど。
今日は3つね、(あぁ、幸せだな)と思ってることをお話しします。

 

こんなに自然に癒されるんだってわかりました。

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五島って、自然の力がまだある気がします。山も川も海もあるんですよ。
特に僕は、山の力が強いなって思っちゃってるんですけど。
なんか、まだ生きてる。

山に、僕の目には見えていないけれどいろんな存在がたくさんいて、まだ元気に生きてるって気がするんですよね。それで、彼らに、すごぉくエネルギーをいただいているし、それに、癒されている。


僕の住んでいるところ、福江島っていうのは、3万4千人いるんです。で、端から端までは車で…ちょっとなんかくねってなってるから、どうだろう…1時間くらいかかるかな。意外とね、広いんですよ。

 

島の東側は都市部で、僕はそこに住んでいるからシティーボーイなんですけど。
そこから西に行けば行くほどどんどん田舎になっていきます。
僕ドライブが大好きだからよく車を走らせるの。そしたら、ちょっとトンネルを抜けるとすぐ山の景色が広がるんですよ。
トンネルを抜けた瞬間に、山がバァーーーって広がってですね、なんか、なんかもう本当に、ここに来てよかったなってすごく思うんです。その時点ですでにたくさんのエネルギーをいただいて、癒されてる。

トンネルを抜けると山のイメージ


振り返ってみると、関東にいた頃は、頑張って頑張って働いてお金貯めて、頑張ってお休みをとって、緑のあるところに癒されに行こう、ってやってました。お金使って、色々時間もかけて移動して、やってたわけじゃないですか。
それが今なんて、癒されたいって思えば車ボーンって走らせればすぐに、目の前が山とか海とかになるの。

なんか、仕事頑張ってお金と時間使って癒されるって…。仕事が、そこでなきゃできない仕事じゃなければ、まぁ、こういった生活もありなのかなって。

それでも、最初はいろんな気持ちもありましたよ。
僕は港の近くに住んでいるので、汽笛がボォーーーってなるんですよ。船の。ボォーーーって。
それが最初はなんとも物悲しく聞こえて、(なんでこんなところに来てしまったんだろう)って。すっごく、いつもいつも思ってました(笑)。なんで来たんだろうって(笑)。

そう思う反面、山を見るとすごく癒されるし。だからなんだろうなぁ。両方の気持ちがあったんですよね、最初は。

それから、肝心の出会いですよ。
出会いに関しては僕はもう0だと思ってたんですけど。意外とね、夏は旅行客が来たりだとか、自分が長崎とか福岡とかに行けば多少なりとも出会いがあったりしたので。だから、0ではなかったっていうのは新鮮でしたね。

全く、もう、マイナスだと思ってたので。意外と出会いはあるんだなって感じることができてよかったです。

 

田舎でも、ゲイである自分を認めてもらえて。

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こっち来る時に、さすがに田舎なので自分がゲイであることっていうのはどうしようかなって思ってたんですね。

コレってやっぱり…。
今まではカミングアウトしてたので。親にも言ってるし、歴代の職場の人にも全員言ってるし、もちろん友達にも言ってるし。でもまぁ、やっぱり、離島に移住するんだったらどうしようかなって思ってたんですよ。

五島に初めて旅行できた時に泊まった宿のオーナーとは、今でもすごく仲がいいんです。お友達。その友達には、最初にね、自分がそうだってことを多分言ってるんです。その方も移住してきた方だっていう安心感もあって。
でもやっぱり…。他のね、地元の方とか、おじいちゃんおばあちゃんの方とかにはどうだろう…って思ってたんですけど。


【島でカミングアウトしたきっかけは…】

7月に引っ越してきて、8月に、お友達の宿の地域でお祭りがあったんですよ。
で、カラオケ大会があって。
そこで、その友達たちと一緒にピンクレディーを、スパンコールきて、踊ったんですね。

そしたらすごいウケて。
なんか、すごい、こう…。評判が良かったんですよ。

カミングアウトのきっかけ

それで結構もうそれだけで、しかもそれだけではないですけど、結構、もう、カミングアウトしたようなもんじゃないですか。
そのあと、(大丈夫だったかなぁ…)って心配したり不安にもなったんですけど…。
大丈夫でした。

大丈夫だった背景としては、後からこんな話を聞きました。
この地区は港町で、やっぱり前は女郎部屋とかあったらしんですね。で、その中で、レディボーイって方達がいたらしいんですよ。美輪明宏さんみたいな方達。
だからそう言った人たちに対しても寛容だったりとか、受け入れる土台ができていたんじゃないかって。

あとは、最近テレビでセクシャルマイノリティの人たちがよく出てきて、おじいちゃんおばあちゃんはテレビでそういうのもよくみるから、そこから免疫ができてたんじゃないかって。

 

ドライブっていう新しい楽しみができました。

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今では夕方とかドライブするのがすごい好きなんですけど、ドライブすることがこんなに面白いんだってことも、こっちに来てはじめて知りましたね。

車の免許は19の時に取ったものの、僕ほんとに車の運転が怖くて。もう、なんていうか、隣り合わせな気がして。鉄の塊で、鉄の塊を操作して、どうなるかわからないことと隣り合わせの乗り物に乗って…。って感じてたので、もう本当恐怖しかなかったんだけど。


こっちに来て必要に迫られて車に乗るようになったら、すっかりドライブが好きになっちゃいました。
自然の中を走ると、ドライブってこんなに気持ちがいいもんなんだなって。森の間をぬって車を走らせていると、普段考えてることがすごくちっぽけなことばかりな気がして頭の中がスッキリするんです。

五島に来てから(あぁ、こういう世界もあるんだ)ってことに気付かされましたね。

自然の中を走るイメージ

 

五島に住所を移した後も、仕事のために何ヶ月間か愛知へ行ってたことがあるんです。
で、こっちで運転が楽しかったから、頑張って車を愛知まで持ってって運転したんですけど。まぁ、やっぱり街中はちょっとあんまり好きじゃないです(笑)。
信号が多すぎてしょっちゅう止まらなきゃ行けないし。もう、全然先に進まないし。

僕は自然の中で、ビューーーって森の中、森の間を走っていくのが楽しいなって思いました。

19歳の時に親から言われて免許を受けに行ったんですけど、大変でした。

なかなかハンコ押してもらえなくて。下手すぎて。それで途中で嫌になって投げ出したんですよね。そしたら教習所からハガキもらって。『あともうちょっとで期限切れちゃうよ』って。
そんな風に、僕、間に何ヶ月間か開けてるんですよ。

もうお金払ったしもったいないからって頑張ってとったんですけどね。
覚えてるのが、仮免の時。あれ右折だよね、確か、交差点で右折する時に対向車線に入っちゃって一発アウトだったのかな。そう…。だからもう、なんていうの、本当に怖くて。

免許を取った後も、車を運転するのがほんとーうに嫌いでした。五島に来るまではね。

 

自分はこんなに自然に癒されているっていうのを自覚したのと、田舎でもゲイである自分を認めてもらえたっていうのと。それって結構自信になるし。あと、車が運転できるようになったっていうの(笑)。ドライブが楽しいっていう楽しみもまた1つ増えて。

本当に、それこそなんだろう。自分の中にある目に見えない存在っていうか、そういった声に従って行動してみたら、自分の可能性がさらに広がって、さらに自分に自信になるようなことも広がって。コレって本当に面白いな、って。人生って面白いなって。五島に来て気づきました。
これは4つ目のいいことなのかな。
自分の内なる声に従って行動すると、さらに楽しいことが待っているっていうことに気づけたっていうこと。

だからなんか、面白いな。よかったな。って思います。

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